４月度ツーリングレポート
4月5日朝、それは冷たい雨が横殴りに降る朝だった。海老名サービスエリアに集合時間より1時間近く早く着いたが、風があまりにも強くて傘もまともにさしていられない。一体みんなは来るのだろうかと一抹の不安が頭をよぎる。近くでは初期型ロータリーコスモのグループが既に4−5台も集合しているというのに。一体うちの連中は来るのだろうか？
が定刻になってみると、いつもは必ずと言っていいほど遅れて来る大木会長車が何故か今日に限って真っ先に到着。その後次々と森谷車、杉浦車到着。やれやれ、これで海老名集合組４名全員集合。こんな風雨でもよく来てくれたものだと思う。森谷シニアグループ・リーダー曰く、「幹事さんに悪いから。」だって。感謝、感激。本当は自分だってもしも幹事でなかったらキャンセルしたい位の天気だっていうのに。
箱根ターンパイク入り口。小田原厚木道路後半から付かず離れずのパトカー2台をやり過ごす。が、「レーシングタイヤでツルツルの大木会長車に合わせて走ってなんかいられないよ。」と言ったか言わずか杉浦車我慢出来ずに早くも発進。我々3台もチョッと間をあけてから後を追うがますます風雨は激しくなり、あちこちから水は漏るわウィンドウは曇るわで悪戦苦闘の箱根ドライブ。建て付けが良くて強力なデフロスターやエアコンの効いてる新車に乗っている方々は、今時まさかこんな状態で走っているスキモノがいるなんて、ワカンナイだろうなぁー。
そしてミゾレ・・・
標高が上がるにつれ雨がミゾレに変わって来た。ますますヤバイ。いつもはトールブロックTC8の大トルクを利してカッ飛ぶ大木車も今やトロトロ状態。やっとこ十国峠に着く。三島の鳥谷氏、今日に備えて整備万端整えたBDRセブンを敢えて家に置いて[コレッて正解]、ターボHi-Aceのサービスカーで合流。2列目・3列目のシートを取り払ったら、セブンがすっぽり入ってしまう位デカイ。なんとも心強いかぎり［鳥谷さん有難う］。実はFerrariも持っているという某自動車ジャーナリスト藤岡氏はリッター当たり120馬力（?）のスズキ・カプチーノで参加。耐候性も高いみたいだし、国産車の造りの良さが羨ましい。こちとら既にズボンがビチョビチョ。
もうみんな脇目もふらず今夜の宿泊地稲取温泉へ行って早く熱い温泉に浸かりたい一心だが、昼食も食べていないし途中いつもの蕎麦屋へ立ち寄る。ここの女将が我々のマドンナ。オジさん連中が中学生だった頃のアイドル、酒井和歌子と小川知子を足して二で割ったような美人と言ったら判るかな？ともかくこの女将が現れるとみんないい年こいて照れちゃったりして。デレデレ状態。ここで伊豆半島一の中古軽トラ・ディーラーを営む加藤メンバー合流。
絶品!! キンメのしゃぶしゃぶ・・・
宿は稲取海岸に面した「磯膳まえだ苑」、今回のハイライト「金目鯛のシャブシャブ」を頂く。宿の女将曰く、昔は網が破けそうになるくらい金目鯛がとれたそうだが、今や高級魚。シャブシャブを始めたのはこの「まえだ苑」が元祖だという。ほんの2−3秒鍋に浸けるだけで、甘味が増す、絶品のお味。お酒がツイツイすすんでしまう。いやぁー今日は激しいい風雨のなか我慢して来た甲斐があったというもの。ツーリングの常連なのに今回はやむを得ぬ理由で参加出来なかったＳ氏や・Ｈ氏に申し訳ない位、おいしいお食事でした。ビカ晴れの日曜日、なのに・・・
明けて翌朝は前日とは打って変わってビカビカのお天気。
とりあえず屋上露天風呂で爽快な朝湯に浸かる。雲ひとつ無い青空の下、大島のみならず伊豆諸島の島々がいくつも見える。やっぱり無理して来てヨカッタヨカッタ。朝食を頂いてから加藤邸に鳥谷サービスカーで向かう。途中135号沿いのMini Stopで朝のコーヒーを飲んでいると、我々を探して遊弋中のElan S3吉田車をゲット。これで総勢8名体制となる。
加藤邸前では、カーシートを外して昨日雨に濡れた車の整備が延々と繰り広げられる。室内の雑巾がけをする者、キャブの調整をする者、ダベッテいる者、皆マチマチに忙しそうにしている。暇をもてあましているのは昨日濡れずに済んだ加藤氏・吉田氏と、濡れても関係ない鳥谷氏・藤岡氏。全員出撃体制が整った頃には時計の針がとっくに10時を回っていた。
いよいよ待ちに待ったツーリングタイムと思いきや、大室山周辺は既に花見客の車でド渋滞。ここって桜の名所だったんですね。躊躇することなく全員U-ターンまではヨカッタのだが、後続が信号に掴まってハグレタ。一碧湖畔で再集結するまで激しい携帯電話の応酬。会長がワァーワァー怒っている。「駄目じゃない！ちゃんと後続を待っていないトォー！」仕方がないからその場で昼食。人間お腹一杯になれば怒りもおさまるというもの。
後はジモティー藤岡車の先導で大抜け道大会。訳も判らず着いてみるとそこは三島。セブンの専門ショップSTOに寄って、おまけに三島名物のウナギを食べれば大木会長もご機嫌回復。後はひたすら東京に向かって家路を急いだのでした。
後書き…
今回初めて幹事やらせて頂きましたが、伊豆方面地元メンバーの方々にはイロイロとお世話になりました。加藤さん、鳥谷さん、藤岡さん、吉田さん、どうも有難うございました。お陰様で何とか無事に幹事の役を務めることが出来ました。
