Part 3


 翌朝は気分爽快。皆、早起き。特に、本日の主役、斎藤真一選手は6:30AM起床。
早々に朝食を済ませ、7:30AMには単身、サーキットに向かった。
 一方、件のマーコス軍団は、6:30AMには全員が逃げるように出発したとか。
昨夜の『刺身』が、よほど悔しかったらしい。朝食くらい食べていけばいいのに。
 ところで、何があっても常にマイペースなのが『その他、温泉旅行だけの4人組』。
  『誰か一緒に行ってやれよ。一人じゃ可哀想じゃん。』と言いつつ、全員でお見送り。
 その後は、まず、朝風呂。そしてゆっくりと、朝食。ウダウダ一服した後、宿の会計。
しばらくして、やっと駐車場へ。そこでまた、暖機して、整備して、30分。
と、いつものパターンを決して崩さない。
今頃、予選で四苦八苦しているであろう『主役』とはあくまで対照的。
山中湖畔にて
  ありがたや ありがたや
  『斎藤さん。コケてなければイイのだが・・・。』字余り。

 富士スピードウェイまでは約20分。距離にして15km程。
途中、富士山が目の前にドーンと現れ、
  『有り難や。有り難や。』と、思わず手を合わす場面も。
ゲートをくぐり、ピットへ向かう。
一般の客はゼロ。『エントラントとその仲間が入場者の全て』という状態。

 日曜日、丸一日借り切って、一体いくらかかるのだろうか。
それにしても富士のストレートの長いこと。
右から、
  チームマネージャー
  ドライバー
  給食のオジサン

遥か彼方の最終コーナーが、陽炎で揺れている。
  『私のヨーロッパでは手に負えないね、こりゃ。』
そうこうしているうちに、斎藤さんのピットに到着。
予選の結果を聞いて、『シンちゃんスゴイじゃん。』の一言。
出走16台中6位。しかも他の車は3リッタークラスの高年式レース車両ばっかり。
2リッター以下のクラスでは当然トップ。
 同じレースに、三瓶さんもローバーでエントリーしていて、総合10位、クラス3位と、こちらもなかなかの健闘ぶり。また、他のカテゴリーでは、三枝さんが予選3位。
 これは対したもの。ついつい決勝も期待してしまう。
その間、お仲間も続々と集結。五十嵐さん、吉田さん、三島の山本さん、鳥谷さんのお友達が2名、と、総勢10名ほどの立派な『応援団』の出来上がり。
 0:30PMの決勝スタートを待つことに。
 
スタート直前
  満員の・・・ ピットウォール
斎藤ヨーロッパの勇姿
ヘアピンにて
クラブ ロータス
     レーシングティーム
お・ま・け
  レースのスタートは、傍らで見ている方も緊張する。
さぞや本人は、と思ったのだが、意外にもあっさりと魅せてくれた。
 斎藤さん、スタート直後の1コーナーで1台かわし、順位をひとつ上げる。そのまま7週走りきり、見事総合5位でチェッカー。もちろんクラス優勝。
 三瓶さんも着実な走りで予選順位をキープしたままフィニッシュ。
かくして『クラブロータス・レーシングの歴史に残る一戦』は終わった。


 3:30PM。富士スピードウェイにて解散。東京組みは、中央道で帰路につく。
途中多少の渋滞はあったものの、7:00PM前後には全員無事帰宅。
二日間、一滴の雨も降らなかったのは、やはり、『名幹事』の為せる業か。
何はともあれ、皆さん、お疲れ様。また、一緒に走りましょう。
尚、帰宅と同時に、私が、愛犬の大歓迎を受けた事はいうまでもない。

どこ行ってきた?

なに食べてきた?

 
 
文責:犬以外の家族も温かく迎えてくれた事を付け加えておきたい 橋本 裕


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